#16 UIデザインとラベルについて
この記事は UI Design Advent Calendar に参加しています。
#1 『POP』
#2 『UIデザインとワーディング』
#4 『UIデザインについての効率良い情報収集』
#5 『AndroidデザイナーのためのiPhoneアプリ』
#6 『App Store Marketing Guidelines』
#7 『Photoshopを使ってデザインカンプからちょっと便利なアニメーションを作る』
#8 『コスパを重視した、モバイルアプリ(サイト)のデザイン制作フロー』
↑記事を書いてくださった方がいらっしゃいました!ありがとうございます!
#9 『ターゲットサイズについて』
#10 『今だからこそ覚えておきたい、4インチ未対応の素敵なiPhoneアプリ』
#11 『小ネタ:Apple製で唯一スライドメニューを使っているアプリ』
#12 『2013年に発売されたUIデザイン関連書籍まとめ 24冊(+洋書15冊)』
#13 『モバイルアプリとかスマホの変遷ってモビルスーツに似てる気がする』
#14 『最近iOSアプリのデザインで使った欧文書体』
#15 『効果音をうまく使ったアプリ』
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うおおおおネタはあるのに時間がないぃぃぃ(さっき帰宅した
日が飛び飛びですが、16回目は「UIデザインとラベル」について書きたいと思います。今思い付いたテーマなのでたぶんまとまらない。あしからず。
2回目のワーディングの回でも書きましたが、UIデザインと言葉は切っても切れない関係です。これは持論ですが、UIとは「ユーザーが望んだゴールへ正しく導くための道標」だと考えています。そして、ユーザーが手がかりに利用するのは、言葉なんですね。もちろん色や形も重要な要素ですが、言葉はより具体的な分、使い手にダイレクトに訴える力を持っています。
実はUIのデザインを考えている時の3割くらいは、言葉について考えているんじゃないかと、普段の自分を省みて思います。今日はたぶん半分くらい手を動かしてなかったw
些細なことと思われるかもしれませんが、ボタンのラベルが「ログイン」なのか「ログインする」なのかだけでも、そーとー悩みます笑 というのも、やはり言葉使いはアプリの性格に繋がっていたり、あるいは先述のように道標として適切に振る舞うために、ユーザーに情報を正しく届ける必要があるわけですね。そうなってくると、実はいま自分がデザインしているアプリを使うユーザーの大半は「ログイン」とクールに書かれるよりも、より具体的に行動を示唆する「ログインする」のほうが安心するのでは、なんて考えに辿り着きます。
助詞をつけるかつけないか、も強敵ですね。「詳細画面」なのか「詳細画面へ」なのかとか。後者のほうが丁寧ですが、その分、他のラベルにも同じ基準が求められることになります。「共有する」「送信する」「Webサイトを見る」「次に進む」etc...
ちなみにAppleさんは割り切ってる感じしますね。言い切りが多いです。
別にどちらが悪いとか、使いやすいとかはないです。繰り返しになりますが、アプリがどのようなものであるかによって変わります。
もう少しつっこんだ話をすると、言葉の"レベル"をどこに持ってくるか、なんて話もあります。
「共有」じゃなくて「みんなに知らせる」とか「SNS投稿」と言い換えたほうが文脈上適切な場合があるかもしれません。あるいは子供向けのアプリにおいて「共有」はちゃんと認識されるのか?と考えが巡ることがあるかもしれません。その場合は「まだこの時期の子供は交流も限定的だし"友達に教える"かなあ」と逡巡したりするのでしょう。アプリの内容によっては「友達に自慢する」とすることで、ユーザーが自然と共有のアクションを行ってくれるようになるかもしれません。
言葉は(特に日本人は)誰でも使える分、軽く見られがちですし、実際まだそんなに意識されていない部分だと思います。しかし、ひとたび意識すれば、言葉ほど深く強いものはありません。
言葉を上手に操ることができれば、デザイナーとしての底力も上がるんじゃないかと思います。まだまだ僕も言葉の真髄には辿り着けておらず、精進せねばと試行錯誤中です。