UIデザイナーになって2年が経ちました。
すごい中途半端な時期ですが、モバイルアプリケーションのUIデザイナーとして働き始めて、今日で丸2年が経ちました。
明日から3年目突入です。早いな―と思うと同時に、まだまだ2年かーという思いもあります。
べつにたかだか2年過ごしただけでドヤドヤ言うつもりもないけど、アーカイブとして少し残しておきたいなという気持ちはあるので、この2年間で学んだこと感じたことを UI デザイン関係なくピックアップしたいと思います。
・言いたいことと伝えたいことは違う
この2年間で学んだ一番大きいことは、これだと思う。
よく昔から感情に任せて喋ることが多かったんだけど…まあ一言も二言も多かったわけですね。
それで相手を傷つけてしまったり怒らせたり呆れさせてしまった(全部プライベートw)ことがここ2年で何回かあって、猛省の末に出てきた言葉。当たり前かもしれないけど、全然気がつけていなかったんですね。
今は多少意識してコントロールできていると思います(たまにやっちゃうけど)。
・相手の言うとおりにやったらダメ
入りたての頃、上司に教えられました。
クライアントワークをしていると、先方から手描きのスケッチが送られてきたり、ぽつりと「こんな感じにできたらいいんだけどね〜」と言われたりすること、よくあります。
じゃあオッケーそれでやるわ、ってのはダメ。プロのデザイナーなんだから、ちゃんと考えて、相手の期待を越えるものを提案すること。
時たま「ゼッタイこれがいい!」って言ってくることも、あります。が、それでホイホイやらずに「いえ、モバイルアプリとしてはこちらのデザインがより良いです!なぜなら〜」とまずは一回提案してみること。
なるほどね、と納得されて採用されることもけっこうあります。
・できない、ではなく、どうしたらできるかを考える
これも上司に教えられました。
突然の仕様変更、工数はギリギリ。そんな時、第一声に「できません」を持ってくるのではなく「こうしたらできますよ」と提案する。
ちゃんと掛かる工数分のお金を頂く、他の機能を削る、リリースを遅らせる、などなど…
・デザインガイドラインは読み飽きるまで読む
HIGに限らず、Android とか WidowsPhone とか Firefox OS とか。
モバイル OS のデザインガイドラインは読み込むに越したことはありませんし、色んな OS のガイドラインを読むことで、共通項に気付くこともできます。
あと英語の読解力上がる!
・辛い経験は糧となる。ただし…
しんどい思いをしてる自分をサポートしてくれる会社、同僚、上司があってこそだと、心底思います。
・後付でもいいから、全てに理論武装しておく
ま、保険みたいなものですかね。予想外のポイントに対して「なんでここはこうしてるんですか?」と訊かれることもよくあるので、常に考えながら作業をすると、あとあと役立ちます。
・前後の文脈を考える
モバイルアプリってのは色んな場所色んなタイミングで、ちょっとしか使われなかったり長時間使われたり中断されたり、さまざまなんですね。
なので、画面単位でいい(と思った)デザインをしても、いざ使ってみると使いにくいってことが往々にしてあります。
ユーザーがどんな行動をした結果この画面にいて、その次はどんな行動をするのか、予測をしながら設計をする必要があります。
企画段階で静止画に対してひじょーに細かいツッコミが来ることもあるのですが、そこはちゃんと意図を説明して納得してもらいましょー。
(逆に、クライアント側になる人には、そういった面も汲み取って企画書やデザインを見て頂けるとすげく助かります)
もっとたくさん書きたいところだけど、こんなところで。
明日から3年生がんばろう。