参加者20人以上の勉強会で発表するならGoogleスライドがオススメという話
こないだ、出向先の会社さんで内部勉強会をやらせて頂いた時に発表スライドをGoogleスライドで作成したら思いのほか便利だったので、便利情報を共有したいと思います。
Googleスライドとは
知っている方が多いかと思いますが、Googleドライブから作成できる、Google版パワポとかKeynoteみたいなもんです。
クラウドベースで複数人編集が可能なのが主な特徴ですね。でも、Googleスライドの真価は別のとこにあると思うのです。
勉強会あるある
……と、その前に『勉強会あるある』と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?(ちなみに今回で言うところの『勉強会』は20〜100人以上の参加する技術系勉強会を想定しています)
ピザばっか出る、懇親会の時間が少ない、発表内容が宣伝と採用ばかり……確かにどれもあるあるですね。では『質疑応答コーナーで発言するのを躊躇う』はどうでしょう。当てはまる方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか(何を隠そう私自身もそうです)。
大勢の前で登壇者に1対1の格好で質問するのは、ついつい物怖じしちゃいますよね。
逆に登壇者側としては「がんばって手を挙げてほしいなあ」とか思う反面「いやいやその質問あなたの自分語りですよね…?」なんて、内容は聞くまでわからないというジレンマもあったりします。
この参加者と登壇者の間をうまく取り持ってくれるのが、Googleスライドのとある機能なのです。それは、
Q&Aツール
です。Googleスライドって、スライド作成ツールの中ではマイナー部類なので、実はこの機能をご存知ない方がそこそこいらっしゃったりします。
機能は単純明快で、
通常のフルスクリーン表示ではなくプレゼンター表示をすることで
登壇者にはこのようなウィンドウが見え、スライドには
上部に質問ページのURLが表示されるようになります。参加者がこのURLにアクセスすると
このように質問することができます(匿名で質問することも可能)。
質問が溜まってくると
参加者全員が閲覧できるようになり「この質問いいな」と思ったものにLikeすることで
Likeの多い質問が上に表示されるようになります(登壇者側のウィンドウにも表示されます)。
ちなみに質問内容は
このようにスライド上に表示することも可能です。
Q&Aツールのメリット
もはや機能紹介で全部言ってしまった感もありますが、
参加者にとっては
- 面と向かって質問することなく気軽に訊ける(匿名も可)
- 自分も訊きたいと思った質問に投票できる
- テキストで書けるので口頭よりも簡潔にしやすい
- 発表中に質問できるので疑問が新鮮なうちに書ける
登壇者にとっては
- 参加者から気軽に質問を集められる
- 『みんなが知りたいこと』が知れる
- 質問が手元に残るので、全員分が無理でも後日フォローアップができる
ことがメリットと言えるでしょう。実際、私がQ&Aツールを使った際も50人くらいの参加者から質問が20個くらい来て、Likeの多い順番に取り上げて答える、という使い方ができました。
(ちなみにタイトルにある『20人以上』がなんでかと言うと特に根拠はなくて、10数人規模なら自然と対話が発生する人数であろうという経験則です)
Q&Aツールのデメリット
では反対にデメリットとして何があるでしょうか。私見ですが
- Googleスライドで作らなければならない
- 発表中、常に質問ページのURLが表示されてしまう
の2点かなと思います。
Googleスライド、実際使ってみると、まだまだ使いづらいところが目につきます。だいぶ大雑把と言いますか。しかも入力された絵文字がフルスクリーン時にGoogle仕様に変わるという残念仕様があります😂
これが
こうなる。
SlideShareとかSpeaker Deckにアップロードしたりする時は難儀かもしれません。
あとは仕方のない部分ですが、常にURLが表示されてるのは、ちょっと親切すぎるかなあと。。
とは言え便利なことに変わりはない
デメリットを大きく感じる場合もあるでしょうが、個人的には、今後は参加者からの質問がある前提の勉強会で発表する際は積極的にGoogleスライドを使っていこうと思っています。
勉強会にたくさん登壇される方は、ぜひ一度お試しくださいませ。