スマホアプリデザイナーひとりAdvent Calendar #19 /iPhone/ カメラアプリを作る時に参考になるアプリ13選
最近、iPhoneでカメラアプリが再び賑わってきているような気がします。
アプリ単体だけではなく、InstagramがFacebookに買収されたり、Twitterがアプリ内にカメラフィルターを追加するなど、大手SNSサービスにも動きがありました。
iPhone 3Gが日本で発売された時、それはそれは多くのカメラアプリがリリースされ、みんなそれを楽しんで使っていた覚えがあります。
再ブームと言っていいのかはわかりませんが、ユーザーの興味が一巡したんですかねぇ?なんて話も社内であったり。
今日は数多くあるカメラアプリの中から、いくつかカメラアプリを作る際に参考になるアプリを13個選んでみました。
まあ基本的には有名どころばっかりですが。
あと、カメラアプリのゴールといえばやはり「写真の保存・投稿」なわけで、それぞれがどのようなアクセントを設けて誘導しているかも記載してみました。
とりあえずこれを筆頭に挙げなきゃねということで。
1画面あたりの要素もシンプルで、でもタッチジェスチャーによる操作も積極的に取り入れています。
投稿に使っているアクセントは「緑色+ラベル」
冒頭に挙げたのでこちらにも。
こちらも中心はSNSなの極力機能を最小限に抑えてあります。真ん中のアイコンでサムネイルと1枚画像の切り替えはちょっと微妙かも?
投稿に使っているアクセントは通常のボタン。Twitterの1機能だから特に誘導しなくてもOK、ということでしょうか。
LINE camera
LINE cameraも有名ですよね。
上記2つよりも多機能なのに、よくこれだけうまくまとめられたなあと感心しきりです。
LINEは他のアプリに比べると、アイコンとラベルの併用が多いように思います。
投稿に使っているアクセントは「緑色+アイコン+ラベル」
EyeEm
EyeEmもInstagramと同じく写真投稿型SNSです。
今までのパターンと同じように、SNS系は機能が絞られています。
投稿に使っているアクセントは「緑色+チェックマーク」
Facebookカメラ
もはやなかったことにされてる感満載のFBカメラ。いまだにホーム画面のアプリ名が「カメラ・」なのが泣けます。
iPhone 5対応がされていないため、少しでも画面を広くできるようToolBarにバックボタンが入れられています。
投稿に使っているアクセントはFBらしく「青+アイコン」
cameran 蜷川実花監修カメラアプリ
これも有名ですね。コンテンツが有名なだけでUIはテキトーかと思いきや、シンプルにまとめられています。逆になんか蜷川実花っぽくない…?
写真効果を無くす選択肢がスクロールの中心にあるので、そこが人によっては使いづらいのかも…(わざわざ蜷川実花効果を入れない人はそういないと思うけど
アクセント / 彩度 / コントラストの見せ方は参考にしたいところ。
また、面白い試みとして「SNSに写真を投稿すると蜷川実花撮り下ろしの壁紙が貰える」点が挙げられます。写真を共有させる動機として面白いです。
投稿に使っているアクセントは特になし。強いて言うなら右端に配してることでしょうか。
PopCam
PopCamはSony系列の会社が出しているアプリ。
これはあまりUIがよくないので反面教師的に入れるとよいでしょう。
ホントにSonyの名前がついた会社が作ったの!?と言いたくなるくらいUIに統一性はないしかと言って使いやすいわけではないし…うーん
真ん中近くのアイコンが撮影とカメラロールを起動するものだと気づくのに3秒くらいかかりました。
UIのテクスチャも統一されてない感じ。
保存のボタンはTabBarの1つとして配されているため、使っているアクセントは特になし。
Vintique
Vintiqueは最近アプリランキング上位で見るようになりましたが、個人的にはこのUIもあまり好きではないです。ちょっとまとまりがないかなー…
起動直後の画面も、写真を撮りたいなあと思えるものではありません。せっかくの入り口がもったいない。
保存・投稿へは右下のActionSheetボタンから。
FxCamera
反対に、FxCameraの起動後の入り口はとても魅力的です。
確かに写真がすぐ撮れたり、全部の効果を俯瞰することはできませんが、そういった効率的なレイアウトではない、楽しさを感じさせる設計です。Android版とほとんどUIに変化がないのも面白いですね。
保存に使うアクセントは「チェックマーク」。
VSCO CAM
LightroomやApertureのプラグインを開発しているVSCOのカメラアプリ。
極限まで削ぎ落としたシンプルなインターフェースが特徴です。
確かに見た目はかっこいいんです…けど…うー、あまり使いやすいとは思いません。
フィルターは9種類あるのに、それが判別できるのは白黒かカラーかと、あと番号のみ。これは…どうなんだろう…シンプルの極みと言えばそうだけど。
あと時々階層がわからなくなって迷います。慣れたら大丈夫なのかなぁ。。
保存のアクセントは特に無し。右から2つ目のアイコンをタップすると保存するサイズが選べます。
Snapeee
Snapeeeは女性のための写真投稿SNSということで、随所に可愛らしさが出ています。
使い方がいつでも見られるのがいいなと思いました。写真アプリって機能が多いと久しぶりに使った時に使い方忘れちゃってるもんね。
投稿に使っているアクセントは「緑色+チェックマーク」
Typic
Typicはタイポグラフィに特化した写真加工アプリ。見た目はとても綺麗です。
上図からもわかるように、横スクロールで順に加工をしていくので迷いなく操作できます。操作スペース狭いのでちょっと詰め込んじゃってるけどね。
これとか。あとは標準UIを除いてボタンが完全に平面なので、起動画面で少し戸惑ってしまいました。
お、押せるのかしら…
保存、投稿に使うアクションは特になし。最後のページがまるまる割り当てられています。
Snapseed
最後はやはりこれでしょう。Googleが買収したことでも有名になりました。
とにかく機能が多すぎてそれだけで1つ記事が書けてしまうので詳細は書きません。
正直使い勝手の面では、かなり慣れというか訓練が必要かなと感じました。
使うならiPad版かなあ。
UIの面でどうしても気になるのは、画面下の◀と▶。こうやって配置されてるとアンドゥ・リドゥだと思うじゃないですか。
キ ャ ン セ ル と 適 用 だ っ た
割と衝撃。もう少し他の…というか一般的な表現方法があるのではないでしょうか…
保存や共有は適用後の画面からActionSheetで。
というわけで勝手に13選でした。
多機能を小さな画面に収めるのって難しいですね〜〜
そういえばAdventCalendarもいよいよ明日で最終回ですね。えっ、もう終わり!?
最後なににしよう…