amana tech nightでPixateの話をしました
去る22日に開催されたamanaさん主催のイベントに登壇させて頂きました。
テーマがプロトタイピングだったので、久しぶりにがっつりワークショップ形式をやらせて頂くなど。
個人的に前から注目していたプロトタイピングツールであるPixateを触ってもらい、実際に動くものを作ってみよう、という内容でした。
Pixate、英語なのと何ができるかをよく知らなかったので使うのはもうちょっと先でいいやーと軽く思っていたのですが、今回のワークショップのために本格的に勉強してみたところ、効果的なプロトタイプが比較的簡単に作れる使いやすいサービスだと感じました。
どんな風に作るのかは↑のスライドに任せて、実際に触ってみて感じた良いところを書き残しておきたいと思います。
できることが限られている
個人的Pixateの一番の魅力はコレかなぁと。
これまでOrigamiを学んできましたが、基本を習得するのに20時間以上かけた記憶があります。
そこから更に応用して動きを作っていこうとすると、言ってみればなんでもできてしまう環境なので際限がない(それが楽しくもあるのだけど)。
一方Pixateは用意されたことしかできないので、ひと通りの基本を覚えるのにかけた時間はわずか5,6時間程度でした。
もちろんできることに限りがなければそれだけ本物(今回の場合であればアプリケーション)に近付けるし、究極はコードで書けるのがいいとも思うのですが、いかに素早く"それっぽく見えるもの"を作ることもまた大切でありますので、『それしかできない』というのは魅力に感じるわけです。
インタラクション、アニメーションがひと通り用意されている
とは言え、最低限なにができるかっていうのは大切だよねということで、そういう面で見てみてもひと通りの動きのパターンは揃っているのかなと。
2つわがままを言うとするなら『反復のオンオフ』の設定と、ページの概念を持たせてFlintoみたいに画面遷移ができれば最高……!
後者は実装予定っぽいので楽しみです。その他にも動画やGIFアニのサポート等も予定されているみたいですが、あまり盛り盛りなのもなぁ……と勝手なことを思ってしまいます。
条件を書くことで動きのパターンが作れる
カスタマイズ性が限定された範囲で設けられている。最高ですね。
限定されている、と言っても組み合わせ次第で大体のことはできるんじゃないかと思います。
プログラミングに慣れていないと最初は少しとっつきにくいかもしれませんが、ざっくり言うと
・AよりBが大きい or 小さい or 同じなのか
・and(条件を加える) / or(もしくは)/ not(ちがう、そうじゃない)
を組み合わせるだけなので、何度かトライアンドエラーをしてみると何となく把握するのではないかと思います。
以上がおおまかなPixateの魅力です。
スライドの最後にも書きましたが、だからと言ってPixateでできることだけに囚われるのは禁物ですし、そもそもなぜプロトタイプを作るのか、作った後にどう活かすのかを考えないまま手を動かしてしまうのも危ういと思います。
もちろん最初のうちは触って楽しい!作れて嬉しい!を原動力に学ぶのはアリなのですが、実際のプロジェクトに投入する際は、用法用量を正しく測って使いましょう。