よりぶろ

アプリのUIとかについて書いてく予定

話題の背面モニターがないカメラ買った

そうです…アレを買いました…

 

 

 

 

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この…背面液晶のない…

 

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アナログ感満載の…

 

 

 

 

 

(自分の中で話題の) R-D1sを!!!

 

【参考】【新製品レビュー】エプソン R-D1s (※新製品と書いてあるけど8年前の記事

 

まあ買ったのはふた月ほど前なんですけど。

 

あまり知られてないのですが

EPSON

・Mマウント互換のEMマウント(ざっくり言うとライカのレンズが付く)

APS-Cセンサー(600万画素 CCD)

・ライカライクなレンジファインダー

という面白いスペックです。ちなみに液晶モニターは反転させて閉じました。

でも面白いのはスペックだけではありません。

 

電源オンで針が動く!!!(外周が撮影可能枚数、左上がホワイトバランス、右上が画質、真ん中下が電池残量)

 

 

シャッターチャージしないとシャッターが切れない!(連写?ナニソレ

 

と、ギミック満載でオトコノコなら興奮しないはずはないだろうという感じでございます。

ちなみにメニューの移動や画像の拡大・縮小などはボディ左にあるジョグダイヤルをクリクリクリ〜と回します。よう思いついたな…

 

なんで買ったのか

実は理由としては例のライカM Edition60が生まれたきっかけと同じで「撮影に集中して楽しみたい」からだったりします。

自分が写真を楽しいと思える瞬間、いろいろあるのですが、やっぱりフィルムで撮ってる時がいちばん楽しいんですよね。

シャッターを巻き上げて、ピントを合わせて、シャッターボタンを押す。何かが心にひっかかった瞬間を見つけて切り取って(現像まで間があるので、空間とか目の前の景色というよりも、時間を切り取っているような感覚)。

操作に余計な要素が何一つないのも素敵で、シャッターを巻き上げる・フォーカスを合わせる・シャッタースピードを決める・絞りを決める・シャッターボタンを押す、これだけなんですよね。デジカメみたいにごちゃごちゃ機能がないし、再生画面もないので、撮ることに専念できるというか。

そんな感覚をデジタルでも味わいたくて、探したのがR-D1シリーズでした。

学生時代に家電量販店でバイトしてた頃から知ってはいましたが、まさか数年後こうやって買うことになるとは、、

 

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レンズは大好きNOKTON classic 40mm F1.4。もちろんシングルコート。

APS-Cセンサーなのでだいたい35mm換算で60mmくらいです。うん、やっぱり自分は50mm以上が好きだな。

 

 

撮ったやつ

たいしたものはないですが。

Flickrにいろいろあげています。まだまだ修行が足りないのでピント外しまくり。。

実際に使ってみて思ったのは、自分にとってシャッターチャージって行為がすごく写欲のトリガーになってるなと感じて、一回一回準備する手間を経て写真を撮ることで、自分とカメラの距離が近くなっているような気がするんです。

手間、準備、あるいはフローというものをいくつか通ることで、人は道具に愛着を持ったたり行う行為に対して幸せを感じたりするのかな?なんて思いました。

 

 

実はまだ新品で買える

R-D1シリーズはいくつかあるのですが、最新(と言っても発売は5年前)モデルであるR-D1xGは新品で購入できます。ただ……


価格.com - EPSON Epson Rangefinder Digital Camera R-D1xG 価格比較

 

R-D1シリーズ、実は定価だとそれなり…ていうか最新のフルサイズ機種以上の価格がします。5年前のカメラなのに。デジカメなのに。バケモノか。

しかもxGだとモニターが固定式なので裏っ返せない!フィルムっぽくできない!

というわけで、サポートは2016年で終了してしまいますが、R-D1sを中古で見つけるほうが個人的にはオススメです。うまくいけば10万前後で美品が入手できます。

高くてもいいしモニターが見えててもいいとか、サポートが長く受けられるほうがいいとか、SDHCを使いたい(1sは使えないので2GBのSDカードまで!)とかの人はxGでもよいかと。

 

ちなみにxGも販売自体は終了していまして、そこに至った経緯がなかなかグッときます。

R-D1は、世界初のレンジファインダーデジタルカメラとして、2004年に写真を楽しむ環境がアナログからデジタルに大きく変わる中、販売を開始致しました。当時はデジタルカメラといっても、コンパクトデジタルカメラが主流で、デジタル一眼レフはようやく発売されたばかり。しかも、高価な商品でその頃はまだまだフィルム一眼が写真愛好家たちの主力機種だったことは間違いありません。

(中略)

そのような中でエプソンとして、お客様が理想とする高品位なインクジェットプリントを実現するための入力機器として、デジタル入力機器の開発を進める必要がありました。

(中略)

近年はデジタル技術の進化により、多くのカメラが生活の中に浸透し、高品位な写真のインクジェットプリントをお楽しみいただける環境が整ってきました。

その中で、世界に先駆け先行したR-D1シリーズも、デジタルカメラの分野に相応の影響を与えたと思います。

そしてその入力機器としての役割を終えたと考え、R-D1xGを最後に販売終了となりました。

 Epson Proselection Blog: レンジファインダーデジタルカメラ R-D1xG

 

今後このようなカメラが世に出てくることは極めて稀だとは思いますが、アナログな使い心地とデジタルの利便性を兼ね備えた機種は、楽しむための道具として一定の存在価値があるのではと感じます。

便利になるのはいいことだけど、そことは別の軸に、人間が感じる楽しさってあるんじゃないかな、そう思わせてくれるカメラです。